自分で出来る遺品整理

自分たちだけでも遺品整理は出来ます。

故人に対する思いが強く、時間が十分にある方は、ご自身で遺品整理をされることをお勧めします

故人への強い思い入れや、気持ちの整理などから、「自分たちで遺品整理を行いたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
故人と同居していたご親族の方や、近しい間柄であった場合は、遠方に住んでいる、疎遠だったという遺族の方に比べて、スムーズに自分たちだけで遺品整理を行うことができるでしょう。
しかし、故人が独居であった場合は簡単にはいきません。

まず、自分たちで遺品整理を行う場合は、

  • 故人や故人の遺品にする思い入れが強いかどうか
  • 故人と同居もしくは近隣に住んでいるか
  • 遠方の場合は人手や手間、時間をかけられるか

などを考慮した上で検討すると良いでしょう。

遺品を一つ一つ整理する中で、故人の生前に思いを馳せる方も多いです。
そのため、故人に対する思いが強く、時間が十分にある方は、ご自身で遺品整理をされることをお勧めします。
しかし、現実問題として時間的な余裕がない方もいらっしゃいます。
その場合は業者へ依頼することも検討した方が良いでしょう。

業者に依頼される方

1. 賃貸物件で、退去期限が迫っている

このような場合は、業者に任せた方が退去期限までに整理でき、結果的に家賃の節約になると考えて依頼されます。

2. 遠方に住んでいるので、時間がとれない

お住まいが離れていて、遺品のある場所に通えない方は、業者に依頼されることが多いです。

3. 量が多く、自分では処理できない

生活されていた3DKのマンションにそのまま残っているような場合には、ご自分で整理できないので、業者に依頼される方がいます。
また一戸建ての場合などでは、一体どれ位の量があるか自分では判断できない場合も依頼されます。

4. 近親者がおらず、自分がやむなく処理する場合

故人の近親者がおらず、自分がやらねばならない場合や、
特に遺品として残すものは見当たらない場合。

5. 気持ちの整理がつかないため専門業者に任せたい

自分でやろうとしても、気持ちの整理がつかず先延ばしにしてしまう故人の方は、遺品整理業者に依頼されます。

自分で遺品整理を行った場合の費用

  • 一軒家

    10,000円程度クリーンセンター利用

  • リサイクル資源

    0円~通常無料で引取

  • リサイクル家電

    各3,000円前後 

処分代やごみの量によりますがクリーンセンターを利用した場合、上記のような費用が必要となります。
反対に、プレミアが付く商品や利用可能なものをヤフオクなどに出品して売却できれば、
10万円以上返ってくる場合もあります。

自分たちで遺品整理を行うメリット・デメリット

メリット
  • 見積りや遺品整理業者を調べる手間が省ける。
  • 故人と同居していたご親族の方や、近しい間柄であった場合、比較的スムーズに自分たちで遺品整理を行うことができる。
  • 故人の人となりや、暮らしぶりが分かっているため、身の回りの品物などは、丁寧に整理できる。遺言を残されている場合も、丁寧な関わりができる。
  • 同居の場合は、食器や調理器具などを処分する必要は独居に比べて少ないため、手間や負担は激減します。
  • 自分たちで行うため、遺品を手荒く扱われることはない。
  • 大量のごみ袋、軍手、ダンボールやガムテープなどの梱包材を用意する必要がない。
デメリット
  • 故人が独居の場合、大型家財や家電製品の処分には手間と費用、人手が必要になる。
  • 故人と離れて暮らしていた場合、ごみの処理方法などを調べる必要がある。
  • リサイクル資源などの細かい分類が手間。また、地域により分類が異なるため、あらかじめ調べておく必要がある。
  • リサイクル業者やクリーンセンターなどへの手配が必要。
    利用の場合は方法などを調べる必要がある。
    ※処分には費用が発生します。
  • 粗大ごみを運べる重量・大きさに解体する必要がある
  • 持ち込みで不用品を処分する場合は、トラックなどを手配しておく必要がある。

自分でする遺品整理の手順

故人が独居で一戸建てにお住まいだった場合、遺品の量は膨大なものになります。
そのため、必要なものやあらかじめ調べておく必要があるものがあります。

あらかじめ準備しておくものの具体例
  • 故人宅の規模や部屋の状態を把握しておく
  • 賃貸物件の場合、備え付けの家財道具があるか確認する
  • 手伝ってくれる人をピックアップしておく。部屋の状態に合わせて何人くらい必要か決定する
  • 遺品整理完了目標日を設定する。
    退去期限があるならそれまでに完了できるようになど大まかな予定を組む
  • 私物や形見、価値のあるものが他の不要品と混ざらないように選り分けておく
  • 不用品を引き取ってもらう廃品回収業者を調べて手配する
  • 自分たちで不用品を処分施設へ運ぶ場合はトラックを手配しておく
  • ダンボール、ごみ袋、ガムテープ、軍手などを十分に用意する。
  • 故人宅の電気、水道が使用できるか確認しておく(掃除などで使用できるように)
  • 賃貸物件の場合、室内の原状復帰を求められた際に、手配可能な工務店を調べておく
  • 形見を地方に郵送する場合、宅配業者に故人宅に来てもらうように手配しておく
  • 遺品を売却する際、リサイクル業者などに来てもらうように手配しておく
  • 処分代などの支払い費用を業者がくる日に用意しておく
STEP.01 貴重品、形見などを保管

まず、室内の遺品の確認を行います。
形見分け品と供養品、リサイクル品などを確認し、仕分け梱包をいたします。
また、貴重品などの見落としが無いかを確認するため、捜索とチェックを行います。
貴重品・形見などは形見分けなどで必要となるため、その他の遺品と混ざらないように選り分けておきます。

STEP.02 リサイクル資源の分別

遺品を適切に分別し、リサイクルできる資源と処分するごみを分けます。
まだ使えるものに関してはリサイクルショップなどで買取ってもらいましょう。
リサイクルショップは高価買取は難しいため、ヤフオクに出品できるものに関してはヤフオクの利用をお勧めします。
ヤフオクは出品の代行をしてくれる業者もあるため、利用してみるのも手でしょう。

【リサイクル可能な資源一例】

  • 紙・ダンボール・古紙・新聞紙
  • 衣類
STEP.03 リサイクル家電の処分

家電リサイクル法に該当する家電製品は、リサイクル券を購入し定められた方法での処分が必要です。
エアコンに関しては、買い取ってくれる業者も多くあります。

【リサイクル可能な家電一例】

  • 冷蔵庫
  • エアコン
  • 洗濯器
  • テレビ

上記の家電製品は家電リサイクル法に該当するため、リサイクル券を購入し定められた方法での処分が必要です。

STEP.04 価値のあるものを売却

遺族の中で引き取り手のない、価値のある遺品がある場合は売却できる可能性が高いため、リサイクルショップなどを利用しましょう。
場合によっては、ヤフオクなどに出品した方が高値で売却できる可能性もあります。
※ヤフオクの代行会社などもあるため、そちらを有効活用するという方法もあります。

STEP.05 不用品の処分(大きなものは運べるレベルに分解する)

リサイクルにも出せず、買取ってもらえそうにない遺品に関しては、地域の廃棄物取引業者や、地域のクリーンセンターなどに依頼しましょう。
※クリーンセンターを利用する場合は市町村の環境課にまず相談しましょう。
処分品を持ち込まずとも、家まで引き取りに来てくれるサービスもあるためです。

STEP.06 不用品引き取りに来てもらう。またはご自身でクリーンセンターに持ち込む

手配しておいた廃品収集業者に不用品を回収またはご自身で不用品を持ち込めば遺品整理作業は完了です。
住居を引き払う必要がある場合は、掃除もしておきましょう。

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